2011年01月13日

豆族の旅「長野」編(1)

イエルカさんと、悦子さんの場所

もう、二十数年前になるのか、
東京で染色家としてやっていたころ、
広い場所が欲しくて、最初に土地を探したのが長野だった。
山が大きいんですよ。・・ね。
今回、イエルカさんとの縁で、
凡そ20年振りに足を踏み入れましたけど。

東京から日帰りできる距離。ということもあったのだけど。
「ああ、あの頃、この懐の深さに惹かれたんだな。」
と、記憶が蘇ってきました。
ま、いろいろ紆余曲折在ったのち
島根の海沿いの町に暮らすことになりました。
僕らが出あった、海と山。
なんか面白く繋がっていきそうで、
楽しくなりそうな予感です。

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67歳のイエルカさん、数年前に倒れられて以来、
朝晩二回の散歩を欠かさないそうです。
泊めてもらった翌朝、誘って頂きました。
「山が大きくていいですよね。」
「そうなんだ、この大きさが、僕には必要なんだよ。」
嬉しそうに、頷いていました。
林の中で、カサカサ音がするので、
見ると、お猿さん。
この谷に、50頭位の群れが居るそうで、
夏が異常に暑かった所為か、イエルカさんの作っている畑の作物は
その群れのお陰で壊滅状態という。「今年はもうだめね。」・・・・と。

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高速を降り、町を抜け、橋を渡って暫く行くとダムが現れる。
電話で教わったとおりにダムの手前を左折して、
ダム湖のグネグネを延々と上流へ向かって走る。
トンネルが現れ潜り抜け、更に更に。
本当かな、この道。。
もう、こんなに来てしまったのに、実は一筋違っていたなんて。
そんなことになったら、「いやだな。」
と思いかけた頃、現れる。
ア、アレダ。タブン。イヤ、キット。

ビンゴ!

外観。

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築140年。30年空き家だったそうですが、
元庄屋さんだった、大きなお屋敷です。
どこを撮っても絵になえいそうな。実際、一杯、写真撮ったんですけど、
写真だらけになりそうですから、中に入ります。

<アッ>。ボタンを間違えてアップしてしまった。
どうしよう?・・・
しかも、今日、、燃えないゴミの日。今月、収集所の鍵当番だったのに。
すっかり忘れていたことが、いまさっき判明。。
チョー、マズイ!じゃん。・・・・参ったなぁ。。

あわわわ〜〜〜〜〜〜〜。
・・・・グッタリ。

起きてしまったことは、仕方がない。・・・・もう、過去だ。
とにかく明日朝一で謝りに行こう。・・誰に?・・誰にでも。

こんな風に、迂闊で欠点の多い豆ですが、
腹をくくり直しつつ、進みます。

内部。

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キッチンダイニング。

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ここに見えている薪ストーブは「OUME」。
今回、僕らが作ってもらったものと同じです。
「そうか。コレと同じものが家に来るのか。いいなぁ。」

そして、居間。

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ガリガリ、何でもやりたがるユージン。
イエルカさんが上手に相手してくれます。
居間といわず、ダイニングといわず、至る所に敷かれている絨毯は
悦子さんが織られたものです。
後ほど、僕が知りえた限りを紹介したいと思っています。

この日、僕らの到着は、昼を少し過ぎてしまっていたが、
イエルカさんがピザを振舞おうと準備していてくれました。
それと、悦子さんのアップルパイ(確か)。
勿論、薪ストーブで。
そして勿論、美味しかったですが、画像が無いです。
何でこういうとき、写真撮れないのかな。・・俺って。
食べてしまった後に気付くんです。「あっ」・・て。
そして夕食は「しし鍋」。

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これは、途中で気付き、辛うじて撮れました。
他にもいろいろあったんですけどね。
お二人ともチーズが大好きということでチーズも(記憶では)。
そして、イエルカさん取って置きのワインも。ね。
そして、とりとめもなく、楽しい会話。
ほんとうに、いろんなことに感謝したい夜でした。

そして、朝食。

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まだまだ、先がありますが、
長くなりましたから、続きは、次回の更新に任せます。

ここまで、読んでくれてありがとうございます。



posted by 豆 at 21:34| 島根 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 「イエルカの薪ストーブ」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月07日

豆つぶな日々から・・・4

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イエルカさんのお宅で見た時も「大きいな」と思ったんですけどね。
やっぱり、大きいですね。でも、この土間の空間を
暖めるためには、このくらいじゃないと駄目でしょうね。
いよいよ、煙突です。
面倒ですけどね、カマドの煙突、石窯の煙突
に続いて三本目の煙突ですから、
手順は呑み込めているんです。
ただ、外は寒いですし、屋根の上ですし、
ちょっと、億劫な気持ちが、先に立ってしっまいまっす。

とにかく、梁まで届く梯子を立てて、
薪ストーブを、煙突を立てる凡その位置に置いてみて、
屋根に上ります。

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瓦の加工が終わりかけたころ、雨粒が落ち始めました。
屋根は五寸勾配です。
一尺の長さに付き五寸下がる、結構な勾配です。
身体が滑り始めヤバイ状況になってきたので、
止めようかと思いましたけどね、
もう屋根に穴も開けてしまってますし、
あくる日は、もっと荒れると聞いていたので、
踏ん張りました。

屋根から突き出す部分の煙突は、二重煙突にします。
冷たい外気に直接さらされるのを防ぐことで、
煙突の中の結露を少なくできることと、
タールなどが二次燃焼して煙突からでる煙の量を少なく出きるそうです。

一つ問題が起きました。
煙突を注文する時、測った位置では、
人の動きが窮屈になることが分かったので、
ストーブの位置を少しずらしたんですけれどね。
ま、余裕は見ていたので、大丈夫と踏んでいたんですが、
用意した煙突の長さでは屋根まで届かなかったんです。
ちょっと、参りました。よ。

どうしよう?

煙突の径が150ミリですからね、
もっと小さいものなら地元のホームセンターでも扱ってる
のは分かっているんですけれど。
とにかく電話してみました。
一軒目はやはり扱ってないとのことでした。
「やっぱりな」と思いながらも、もう一軒に電話してみたら、
在ったんですよ。

それがね、店の人が言うには、
普段なら扱ってないサイズらしんですけれど、
どうしてだか分かりませんけど、一本だけ在りました。
って、言うんですよ。
おっかしいでしょ。
「ほーぅ」って気持ちになりました。ね。

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煙突工事が終わり、外していた扉も取り付け。
後は煉瓦を嵌め込めば準備完了です。
中が暗いので、ユージンに
ライトで照らしてもらいながらの作業です。
段々、役に立つようになって来ましたよ。

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薪ストーブを焚くのは
ほぼ二年振りでしょう。
すべての準備が完了して。
いつ火をつけてもいいんですけどね。
なんか、不思議な間がありました。
さー、終わった。明日から・・・・
えっ!・・あっ、いまつけてもいいのか。
なんか、へんな魔でしたね。

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イエルカさんの薪ストーブの大きな特徴は
この天板に空いた穴なんです。
薪ストーブが充分に蓄熱し、
部屋が暖まったあとは、焚口の吸気口を閉じると、
天板の穴から温められた空気を吸い込み
冷たい空気で冷やされることなく
ゆっくりと薪が燃えてくれるんです。

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『チーナカ豆』に薪ストーブがやってきましたよ。
いまも、ゆっくりと燃えております。
さて、次回の更新で、この素敵な薪ストーブの作者。
イエルカ・ワインさんと奥様のえつこさん、
お二人が暮らす長野の山の暮らしを
ちょっぴり、紹介しましょう。
行きたくなりますよ!


業務連絡です。

新春一週目の ランチメニューは石窯ピザです。
ただ、9日の日曜日のお昼、
コース料理の予約をお受けすることになりましたので、
ランチの対応が取れません。
ほんとうなら、ランチもやって、コース料理も受けることができれば、
ウハウハ、というところですが、
現状では、僕たちにその力がありません。
残念ですし、申し訳けないこととなってしまいました。
あいすみません。

一週目の営業は、
8日と10日の変則な営業になります。
いきなり変則営業になってしまい、申し訳ありません。
精一杯準備してお待ちしております。
                   ・・・店主。


posted by 豆 at 18:44| 島根 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 「イエルカの薪ストーブ」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月06日

豆つぶな日々から・・3

往復、ほぼ2000キロの旅から、無事戻りはしましたけれど、
新春早々、問題にぶちあたります。
この薪ストーブ、お相撲さん一人分の重さはあるんです。
これをどうやって下ろせばいいのか。
お相撲さんなら、お願いすることもできるでしょうけれど。
動いてくれませんから。・・・自分では。
まず、ステップワゴンから軽トラの荷台に移すことに。

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「コレ、オッキイシ、オモイトオモウヨ!・・・パパ。
 
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頭の中で、「中島みゆき」が流れている♪

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「コンニチバ、アケマシテオメデロウゴザイマス!コトシモヨロチクネ」

物事には、詰めというものがありますね。
それは、大切です。
ここは慎重に行かなければ。
耐火煉瓦は外してありますけど、
更に扉など外せるものは外して。
それでも、100キロ以上はありますからね。

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4mのバタ角があったのでこれを差し込んみ
ズリズリと引き摺り下ろす作戦に。。
待てよ。三本じゃバランスを崩した時に
怪我では済まないかもしれない。
バタ角をもう一本足すことに。。

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こんな感じです。

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「ヤルネ、アンタタチ」

さて、いよいよ煙突工事。
乞う、ご期待!


posted by 豆 at 02:58| 島根 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 「イエルカの薪ストーブ」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月09日

「イエルカの薪ストーブ」

もう一ヶ月くらい前になりますけど、
薪ストーブを作ってもらっている話を書きましたね。
作ってくれているのは、イエルカ・ワインさんという長野在住の造形作家です。
イエルカさんとその薪ストーブの存在を知ったのは、
三年位前になります。
で、いつかこんな薪ストーブを手に入れたい。と、
思っていたわけであります。

そして今日、ついに注文していた薪ストーブが完成したという知らせが入りました。

「ばんざーい!!」

八雲で薪ストーブの在る生活をしていた僕らにとって、
薪ストーブの無い生活は、やはり、何かが欠けていると思われてしまうわけです。
都合がつき次第、長野まで取りに行ってきます。
イエルカさんとご家族にお会いできるのも楽しみなんですよ。
情報では、奥様は織りの作家ということでですしね。
実はぼくも、あまり知られてはいないんですけど、
最近は特に、「大工でしょ」なんていわれたりすることが多いですから、
でも、染色家だったりするんです。

泊まってもいいよと言っていただいております。
その時には、また詳しくリポートするつもりですが、
今日のところは、「イエルカの薪ストーブ」がどんなものなのか?
画像で、お見せします。

ザザーン!

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どうです。
楽しみでしょ。


posted by 豆 at 23:58| 島根 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 「イエルカの薪ストーブ」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする